取り組み

きつつき森の研究所

事業主旨

私たち飛騨産業は、2001年より国産材のスギを家具用材として活用する研究を行ってきました。工場内の既存設備を利用しながら、圧縮加工の研究をすすめ、2003年に森林組合や製材業者と「飛騨杉研究開発協同組合」を立ち上げ、2005年にはイタリアデザイン界の巨匠エンツォ・マーリ氏デザインによる圧縮スギの家具「HIDA」をイタリアミラノで発表しました。
この加熱圧縮加工の前進に大きな助力をいただいたのが、当時岐阜大学農学部の教授であった棚橋光彦氏でした。棚橋教授は針葉樹の加熱圧縮技術の研究開発だけでなく、竹や木材などの森林資源を有効活用するあらゆる研究を行っていました。
その代表的な取り組みとして木材の樹液抽出があります。木材から抽出される樹液には様々な効能のある成分が含まれており、棚橋教授はその成分を無駄なく抽出する「高圧水蒸気圧搾蒸留(HPS)法」の開発に成功されていました。
飛騨産業では岐阜大学を退官された棚橋教授をお招きし、ともに国産材活用の研究開発を進めるため、2013年春「きつつき森の研究所」を立ち上げました。
研究所では高圧水蒸気処理による軟質針葉樹の圧縮成形加工や3次元深絞り加工、さらにはおがくずや枝葉などの未利用木質資源から樹液の抽出などの事業化を進めることで、山に眠る多くの森林資源を余すことなく使いきり、健全な山林の復活を促し、本当の豊かな暮らしを取り戻す活動を行ってまいります。