きつつき懐古録2

雑炭か下駄にしか使われていなかったブナ材を使って、高山に曲木家具の工場ができたのは今から100年前。地元の青年実業家たちが出資し合った、株式会社としてのスタートでした。

 

一世紀を経て、私たちは地場産業としての変わらぬ想いをもって進んでいます。

 

「きつつき懐古録」では、先人たちが生み出してきた家具を、次の100年につながる証としてご紹介します。


No.76 応接椅子

この椅子は飛騨産業の前身飛騨木工で作られていた応接セットの椅子です。日本人がまだちゃぶ台を囲んで食事をしていた頃。畳の上にカーペットを敷き、お客様をお迎えするための応接間で使うセットとして作られました。当時の日本での暮らしを考慮し、畳擦りをデザインに取り入れた曲木の曲線が美しく、クッションの盛り上がりの形状や座面の端をハトメ金具で留める細部のデザインが、当時の職人の気質を思い起こさせる仕上げとなっています。

No.76 応接椅子
W52×D56×H66 SH42
製造 昭和初期
材料 ブナ材
塗装 春慶漆仕上げ

この記事をシェアする